タブと縦スクロールのなかにいる

iPhoneがUIを変えた!って意見はあるけど、それはやっぱりiPhoneの中の話で、UI特許が絡んできそうでどれも安心して使えないのであった。それとは別に、どんなプラットフォームでも勝利したUIがある。ブラウザだ。

ブラウザは「タブと縦スクロール」によって成り立っている。これだけなんだが、結構縛りは強いように思う。Eclipseにしろ秀丸にしろ、何かを読む必要のあるソフトウェアは、ブラウザに似たUIを備えている。秀丸もブラウザ互換のショートカットを入れていたりする(Ctrl+ホイールとか。もっともこれは発祥がブラウザじゃないかもしれないが)。

二つの他に、ツリーペインも入るかも知れない。見た目はフラットになったものの、ブラウザのお気に入りはツリー様のシステムだ。

「タブと縦スクロール」、これにツリーペインと、状況に応じて増減するアイコン(もしくはコンテキストメニュー)、これらを備えたソフトウェアが、「まあまあみんな慣れているUI」になっていくんだろうなと思っている。

ブラウザによって敗北したUIは、メニューバーとツールバー、あとMDIだ。これらのWin32的なUIは、設定や共有といった一部のアイコンを除いて、実装されることが減っていくかもしれない。ツールバーやメニューバーは全機能が俯瞰できるから、割と好きだったのだけれど、さすがにタッチ操作を前提とした時代には見合わない。

Win32アプリが絶滅した後、僕らは機能の俯瞰を何で行えばいいんだろうか?何かもう一つUIが必要な気がしてくるんだが。