補正を使った入力UI

iPhoneの加速度装置でキーロガー

英語という特色もあるからこういうことが可能なのかもしれない(単語ごとにスペースが入るため、単語の切り分けの必要がない)のだけれど、こういうファジーな入力を分析する手法は、入力方法にも適用できるかなあと思ったりもする。

増井さんが、以前こんなUIを紹介していた。ソースが見つからなかった為に、記憶で書くけど:

単語と、その単語を入力するのに「どの指を使ったのか」を組にした辞書を作ることにより、キーボードのボタン数を大幅に削減することが出来る。例えば「masui」なら、「r1,l5,l4,r1,r2」となる。

みたいなことを書いていた。今回の研究だとさらに入力情報量が少なくなるが、左右と距離が取れるだけでそれなりの精度で推測出来ることになる。

これで思ったことは、やっぱり増井さんは着想の筋がいいなぁということと、大体の位置だけで入力ができるタッチパネル用のキーボードが出来るかもしれない、ということだ。

まぁ大体、iPhoneのちっこいキーボードで、入力ミス補正が着いていないのはどうなんだ、と思わなくもない。日本語だとなかなか訂正が難しいけれど、英語なら辞書ベースの一致とるの簡単だろうしね。

あと問題は、大まかな入力を許すUIは、修正する際に確実な入力方法が別途必要だということだ。自分は使い勝手のよいツールの条件として、大まかな入力と詳細な入力、両方出来なければならないと思っているんだけれど、今回のアイデアでは辞書ベースの補正が邪魔になって、詳細入力は出来なくなってしまう。

それでもまあストレス改善に役立つ場合もあるだろうから、Appleは入力方法を編集出来るAPIを出してくれないかなあ。