「記憶に残る」作品を作る為の努力

ICOインタビューを読んでの感想。

http://www.4gamer.net/games/120/G012071/20111020037/index_2.html

上田氏:  ですね。  まぁでも,今はそういうものを作っていかないといけない,と思いますね。それは,別にビデオゲームに限りませんし,もっと言うと娯楽に限った話でもないですね。商売の本質として,お客様に後悔させちゃいけないと思うんです。  その瞬間はいいかもしれませんが,何年後かに「なんであんなもの買ったんだろう」とか「なんであんなものに時間を使ってしまったんだろう」とか思わせてはいけないと思います。少なくともそれに向かって努力はしていきたいんです。

4Gamer:  いえ(笑),上田さんを前にしているから言っているわけではなく,選ばれたものを眺めてみると,「強い記憶」にまつわるものだけなんですよね。また遊ぶから,とかそういう話ではなくて(笑)。ちゃんと整合性が取れているんです。

「強い記憶に残る」作品は、そうでないものと質的に異なると思っている。それは、作品が「消費財」ではなく、血肉になる、ということだから。

「どのように記憶に残すか」という戦略がもっとあっていいと考えている。利益を出す、という点からは、記憶に残るかどうかって重要度が低いんだと思うけれど、長期的には「後悔させない作品を作る」ことが作り手にとってもプラスになるんだと思う。

というか、作り手にとってその手の努力がプラスになるような環境を作っていかないといけない。