コミュニケーションの為のツール

「今のCGは、ゲームにしても映画やテレビにしても、作り込んでできあがったものを見せるという使い方が多いですが、そうではなくて、もっと普通の人が簡単にCGをつくってコミュニケーションに使えるツールを作りたいと考えています」。五十嵐氏は、CGもまた、ワープロやビデオカメラのようにプロの手から一般の手へと広められていくべきだと考える。「現状ではまだ、一般の人にとってCG映像は物珍しいものであり、プロの人たちがプロ用のツールを使ってつくるものと見られています。普通の人が三次元CG的な表現を日常生活の中で扱うという段階にはなっていません。しかし、一般の人が使いやすいものとして普及してこそ、技術が成熟したといえると思うのです。私は、普通の人がコミュニケーションの道具としてCGを使えるようにしたいと思っています」

(五十嵐健夫インタビューより)

PICMOやTeddy(ラクガキ王国)を作った五十嵐健夫氏の言葉。彼はスタンスが凄くはっきりしているなあと感じる。

前も書いた気がするけど、ハンドリングの容易さとは別に、出力がプロフェッショナルっぽく見えるというのも結構大事で、というのも出力のクオリティは、二次的にユーザを増やす効果があり、また、クオリティが高い方が探求心をそそるという意味もある。